- 2025年1月22日
肩の痛みとリンパの関係
肩の痛みに悩んでいませんか? 日常生活に支障をきたすほどの痛みや、慢性的な肩こり、もしかしたらそれはリンパの流れの停滞が原因かもしれません。 近年注目されている肩の痛みとリンパの関係性について、分かりやすく解説します。
肩周辺には多くのリンパ節とリンパ管が存在し、老廃物の排出を担っています。しかし、長時間のデスクワークや不良姿勢、ストレスなどによってリンパの流れが滞ると、老廃物が蓄積し、肩の痛みやこりを引き起こすのです。 さらに、リンパの流れの悪化は免疫力低下にもつながり、炎症が悪化しやすい状態を作ってしまうことも。
この記事では、肩の痛みとリンパの関係性、具体的な症状、そしてリンパマッサージによる改善策などを詳しく解説します。 四十肩・五十肩、腱板断裂などの他の疾患との関連性も踏まえ、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。 「肩がズキズキする」「肩が重だるい」「しこりがある」など、少しでも気になる症状がある方は、ぜひ読み進めて、肩の痛みの原因と解決策を探りましょう。 適切なケアで、快適な生活を取り戻しましょう。
肩の痛みとリンパの関係:主要な症状と原因を解説
肩の痛みは、日常生活で頻繁に経験するありふれた症状です。その原因は実に多様で、肩こり、スポーツ外傷、加齢に伴う肩関節の摩耗、長時間のデスクワークによる不良姿勢などが挙げられます。近年、肩の痛みとリンパ系との関連性も注目されており、痛みの原因の一つとしてリンパの流れの停滞が考えられています。今回は、肩の痛みとリンパの関係について、小学生にも理解できるように具体例を交えながら解説します。
肩の痛みの評価:リンパ系との関連性
リンパ系は、全身に張り巡らされた排水システムのような役割を果たし、老廃物や細菌などをリンパ液によって回収し、リンパ節でろ過して体外に排出しています。体中に網の目のように広がるリンパ管と、その途中に存在するリンパ節が、このシステムの重要な構成要素です。
肩周辺にも多くのリンパ節とリンパ管が存在し、老廃物の運搬を担っています。しかし、デスクワークや猫背などの不良姿勢、運動不足、冷え、ストレスなどが原因でリンパの流れが滞ると、老廃物が肩に蓄積しやすくなります。例えば、同じ体勢でのパソコン作業を長時間続けると、肩周りの筋肉が緊張し、リンパ管が圧迫されてリンパ液の流れが悪くなります。すると、老廃物がスムーズに排出されず、肩こりや痛みにつながるのです。私は、毎日長時間の手術に立ち会うため、肩こりが慢性化しています。こまめな休憩とストレッチでリンパの流れを良くするよう心がけています。
リンパの流れが悪くなると、免疫機能の低下にもつながります。免疫力が低下すると、風邪などの感染症にかかりやすくなるだけでなく、肩の炎症が悪化しやすくなる可能性も懸念されます。
肩のリンパ節腫脹が引き起こす症状
肩周辺のリンパ節が腫脹すると、様々な症状が現れる可能性があります。
- 肩の痛み: リンパ節の腫れが周囲の組織を圧迫することで、肩に痛みを生じることがあります。患者さんの中には、「肩がズキズキする」とか「肩が重だるい」と訴える方もいます。
- しこり: 鎖骨の上や脇の下などに、しこりのような腫れを触れることがあります。これは腫れたリンパ節です。ビー玉のような硬さだったり、グミのような弾力だったり、様々です。大きさも米粒大から梅干し大まで様々です。
- 発熱: 体にウイルスや細菌が侵入すると、リンパ節で炎症反応が起こり、発熱を伴うことがあります。37度台の微熱の場合もあれば、38度を超える高熱が出る場合もあります。
- 倦怠感: 炎症反応によって、体がだるく感じることもあります。「体が鉛のように重い」と表現する患者さんもいます。
これらの症状が現れた場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診することが重要です。
他の病状との関係性:関節炎や感染症の影響
肩の痛みは、リンパ系の問題だけでなく、他の疾患によっても引き起こされることがあります。
- 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎): 肩関節の動きが悪くなり、強い痛みを伴う疾患です。夜間痛が特徴的で、寝返りを打つのも辛いという患者さんもいます。
- 腱板断裂: 肩の関節を安定させる腱板が損傷する外傷です。スポーツ活動中や転倒などが原因で起こることが多く、断裂の程度によって痛みの強さも様々です。
- 変形性肩関節症: 肩関節の軟骨がすり減り、痛みや変形が生じる疾患です。加齢とともに発症しやすいため、高齢者の肩の痛みの原因として多く見られます。
- 感染症: 鎖骨付近のリンパ節が腫れている場合、風邪などのウイルス感染症や細菌感染症が原因となっている可能性があります。
肩の痛みには様々な原因が考えられます。自己判断は危険ですので、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。回旋腱板関連肩痛(RCRSP)は、肩峰下痛症候群や回旋腱板断裂など様々な疾患を含む包括的な用語です。運動療法は手術と同等の効果があるという研究結果もありますが、症状の残存や再発の可能性もあるため、医師とよく相談し、最適な治療法を選択することが大切です。
肩のリンパマッサージの効果と方法
肩こりがひどくて、肩甲骨のあたりがガチガチ…肩が痛くて腕が上がらない…そんなつらい肩の痛みでお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回は、肩のリンパマッサージの効果と、自宅でできる簡単なマッサージ方法、そしてマッサージを行う際の注意点についてご紹介します。
肩の痛みを和らげるリンパマッサージの効果
リンパマッサージは、リンパの流れを良くすることで、体内に溜まった老廃物や余分な水分を排出しやすくする効果が期待できます。肩こりの原因となる老廃物が排出されれば、肩の筋肉の緊張が和らぎ、痛みが軽減する可能性があります。
リンパの流れが滞ると、体内の老廃物がうまく排出されず、肩こりの原因となることがあります。老廃物が蓄積すると、筋肉が硬くなり、血行不良を引き起こしやすくなります。血行不良になると、筋肉や組織への酸素供給が低下し、肩の痛みやこりを悪化させる可能性があるのです。
例えば、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで同じ姿勢を続けていると、肩周りの筋肉が緊張し、リンパの流れが滞りやすくなります。このような状態が続くと、肩こりだけでなく、頭痛や吐き気などの症状が現れる場合もあります。
リンパマッサージは、血液循環も促進するため、筋肉や組織への酸素供給が向上し、肩こりの改善に寄与すると考えられています。さらに、リンパマッサージは免疫機能の向上にも効果が期待できるため、健康維持にも役立ちます。
凍結肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の動きが悪くなり、強い痛みを伴う疾患です。夜間痛が特徴的で、寝返りを打つのも辛いという患者さんもいます。凍結肩のように痛みが強い場合は、マッサージは逆効果になる可能性があります。肩関節の炎症が悪化し、痛みがさらに増強する恐れもあるため、控えるべきです。
自宅でできるリンパマッサージの具体的な方法
肩のリンパマッサージは、自宅でも簡単に行うことができます。鎖骨の上や脇の下など、リンパ節が集まっている場所を優しく刺激することで、リンパの流れをスムーズにすることができます。
- 鎖骨リンパマッサージ: 鎖骨のすぐ上のくぼみに指の腹を当て、軽く圧迫しながら左右に優しく動かします。鎖骨に沿って、内側から外側に向かってマッサージするのも効果的です。
- 脇の下リンパマッサージ: 脇の下に手のひらを当て、円を描くように優しくマッサージします。脇の下にはリンパ節が集中しているため、優しく丁寧にマッサージすることが大切です。
- 肩甲骨周りリンパマッサージ: 肩甲骨を上下左右に動かしながら、周りの筋肉を優しくもみほぐします。肩甲骨を動かすことで、肩周りの血行が促進され、リンパの流れもスムーズになります。
例えば、お風呂上がりにクリームやオイルを使ってマッサージすると、より効果的です。ただし、マッサージオイルの使用は肌への刺激となる場合もあるため、ご自身の肌の状態に合わせて判断してください。
マッサージの際の注意点:どこに気を付けるべきか
リンパマッサージは、強く押したり、長時間行ったりすると、かえって体に負担がかかってしまうことがあります。特に、妊娠中の方や、心臓病、腎臓病、皮膚病などをお持ちの方は、医師に相談してから行うようにしましょう。
リンパマッサージを行う際の注意点としては、力加減、時間、頻度、体調に気を付ける必要があります。痛気持ちいいと感じる程度の強さでマッサージし、1回につき5~10分程度を目安に行います。毎日行うのではなく、1日おき、または週に数回程度行うのが適切です。
凍結肩は、肩の痛みと可動域制限を特徴とする疾患であり、一般人口の約2~5%に影響を与えます。比較的軽度で自然に治癒することもありますが、肩関節の線維化により肩の可動性が制限され、痛みを伴います。重症の場合、日常生活に支障をきたすこともあります。そのため、肩の痛みが長引く場合や悪化する場合は、自己判断せず、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
肩の痛みの対処法と専門医の受診基準
肩の痛みは、日常生活を送る上で大きな負担となる症状です。肩の痛みによって着替えや洗髪、高い場所にある物に手が届かないなど、日常的な動作に支障をきたすこともあります。痛みが慢性化すると、精神的なストレスも増大し、生活の質が低下する可能性も懸念されます。
肩の痛みを効果的に対処するためには、セルフケアと医療機関の受診を適切に組み合わせることが重要です。まず、日常生活でできる痛み緩和法を試み、それでも改善が見られない場合は、専門医の診断と適切な治療を受けるようにしましょう。
日常生活でできる肩の痛み緩和法
肩の痛みを和らげるためのセルフケアは、痛みの原因や程度によって異なります。
- 安静: 痛みが強い時は、無理に肩を使わず、安静にすることが大切です。安静にすることで、炎症の悪化を防ぎ、痛みが軽減する可能性があります。例えば、重い荷物を持ったり、腕を高く上げたりする動作は避けましょう。私は手術で長時間同じ姿勢を保つ必要があるため、休憩時間には必ず肩を休ませるようにしています。
- アイシング: 急性の痛みや炎症には、アイシングが有効です。氷水を入れた袋や保冷剤をタオルに包んで、痛む部分に15~20分程度当てて冷やします。冷蔵庫で冷やした缶ジュースなども代用できます。ただし、凍傷を防ぐために、直接肌に当てないように注意しましょう。私は、腱板炎を起こした際に、アイシングで炎症を抑えることができました。
- 温熱療法: 慢性的な痛みには、温熱療法が効果的です。温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。蒸しタオルや使い捨てカイロ、温湿布などを利用したり、お風呂でゆっくり温まるのも良いでしょう。ただし、急性炎症期には温めると逆効果になる場合があるので、注意が必要です。
- 姿勢の改善: 猫背や長時間のパソコン作業など、悪い姿勢は肩への負担を増大させ、痛みを悪化させる可能性があります。日頃から正しい姿勢を意識し、デスクワークの際は、机と椅子の高さを調整し、モニターの位置を目の高さに合わせましょう。私も、デスクワーク中は1時間ごとに立ち上がり、軽いストレッチをするように心がけています。
- ストレッチ: 肩周りの筋肉を優しく伸ばすストレッチは、肩こりの改善や痛みの予防に効果的です。肩甲骨を動かす体操や、腕を回すストレッチなど、自分に合った方法を見つけて、無理のない範囲で行いましょう。入浴後など、体が温まっている時に行うのがおすすめです。ただし、痛みが強い場合は、ストレッチを控えるようにしてください。
- 軽い運動: 痛みが落ち着いてきたら、軽い運動を始めるのも効果的です。ウォーキングや水泳など、肩に負担の少ない運動を選び、徐々に運動量を増やしていくようにしましょう。運動は、肩関節の可動域を広げ、筋肉を強化する効果も期待できます。しかし、無理な運動は症状を悪化させる可能性があるので、痛みを感じた場合はすぐに中止しましょう。凍結肩の場合は、無理な運動は避けるべきです。
- 適切な睡眠: 睡眠不足は、疲労を蓄積させ、肩こりを悪化させる可能性があります。毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。寝る前にスマートフォンやパソコンの画面を見るのは避け、リラックスできる環境を作るのが大切です。
医療機関受診が必要なシグナル
肩の痛みは、多くの場合、自然に軽快しますが、以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
- 耐え難いほどの激しい痛み: 特に、転倒や外傷後に激しい痛みが生じた場合は、骨折や脱臼、腱板断裂などの可能性があります。
- しびれや麻痺: 腕や手にしびれや麻痺がある場合は、神経の損傷や圧迫が考えられます。
- 発熱を伴う肩の痛み: 感染症や炎症性疾患の可能性があります。
- 2週間以上続く痛み: 慢性的な痛みに進行している可能性があります。
- 夜間痛: 安静時や夜間に痛みが強くなる場合は、重篤な疾患が隠れている可能性も否定できません。
- 日常生活に支障をきたす痛み: 着替えや洗髪など、日常的な動作が困難な場合は、専門医の診察が必要です。
保険適用と治療費についての情報
肩の痛みの治療は、健康保険が適用されるケースがほとんどです。受診する医療機関によって費用は異なりますが、初診料は概ね2,000円~3,000円程度、再診料は1,000円~2,000円程度です。
主な治療法としては、薬物療法、理学療法(リハビリテーション)、注射などがあり、これらの治療は保険適用となります。薬物療法では、痛み止めや炎症を抑える薬が処方されます。理学療法では、肩関節の可動域訓練や筋力トレーニングなどを行います。注射療法では、痛みや炎症を抑える薬剤を肩関節に直接注射します。
ただし、湿布や一部の薬、サポーターなどは、症状や保険の種類によっては保険適用外となる場合があります。また、高度先進医療や自由診療を選択した場合は、全額自己負担となりますので、注意が必要です。治療費については、事前に医療機関に確認することをお勧めします。
肩の痛みは、原因や症状が多岐にわたるため、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。適切な治療を受けることで、痛みの軽減だけでなく、再発予防にもつながります。
まとめ
肩の痛みとリンパの関係について解説しました。肩の痛みは、リンパ液の流れの停滞が原因の一つとして考えられています。不良姿勢や運動不足などによりリンパの流れが悪くなると、老廃物が肩に蓄積し、痛みやこりを引き起こすのです。
肩の痛みはリンパ系の問題だけでなく、四十肩・五十肩、腱板断裂、変形性肩関節症など、様々な病気が原因となる可能性があります。 また、リンパ節の腫れを伴う場合、感染症の可能性も考えられます。
少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せず、医療機関を受診しましょう。医師による適切な診断と治療を受けることで、痛みの原因特定と早期改善が期待できます。 リンパマッサージなどのセルフケアも有効な場合がありますが、症状によっては逆効果になる可能性もありますので、医師に相談の上、適切な方法を選択することが大切です。 肩の痛みで悩んでいる方は、今日からできるセルフケアと、医療機関受診の目安を参考に、快適な生活を取り戻しましょう。
参考文献
- Dias R, Cutts S, Massoud S. “Frozen shoulder.” BMJ (Clinical research ed.) 331, no. 7530 (2005): 1453-6.
- Leafblad N, Mizels J, Tashjian R, Chalmers P. “Adhesive Capsulitis.” Physical medicine and rehabilitation clinics of North America 34, no. 2 (2023): 453-468.
- and Lewis J. “Rotator cuff related shoulder pain: Assessment, management and uncertainties.” Manual therapy 23, no. (2016): 57-68.
追加情報
title: Frozen shoulder.,
凍結肩
【要約】
凍結肩は、痛みを伴い、長引くことが多い疾患であり、注意深い臨床診断と治療管理が必要です。
患者は通常回復しますが、完全な可動域が回復しない場合もあります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16356983,
[quote_source]: Dias R, Cutts S and Massoud S. “Frozen shoulder.” BMJ (Clinical research ed.) 331, no. 7530 (2005): 1453-6.
凍結肩
【要約】
- 一般的な人口の約2 %〜5%に影響する、Adhesive capsulitisとして知られる「凍結肩」は、比較的一般的な障害の一つである。
- 条件が比較的軽度かつ自己制限的であるため、多くの患者が治療を受けることなく経験するため、発生率はそれ以上高くなる可能性がある。
- 肩の繊維化の病理過程を含み、肩の可動域と可動性が制限され、関節包の収縮および肩の痛みを引き起こす。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37003663
,
[quote_source]: Leafblad N, Mizels J, Tashjian R and Chalmers P. “Adhesive Capsulitis.” Physical medicine and rehabilitation clinics of North America 34, no. 2 (2023): 453-468.
title: Rotator cuff related shoulder pain: Assessment, management and uncertainties.,
回旋腱板関連肩痛:評価、管理、そして不確定要素
【要約】
回旋腱板関連肩痛(RCRSP)は、肩峰下痛症候群、回旋腱板腱症、部分断裂および全層断裂といった様々な肩の疾患を含む包括的な用語である。
高品質な研究によると、段階的な適切な運動療法は、肩峰下痛症候群、回旋腱板腱症、部分断裂、外傷性でない全層断裂において、手術と同等以上の効果を示す。
しかし、RCRSPの理解には依然として多くの不足点がある。(i)症状の原因と発生源、(ii)確定診断、(iii)有症RCRSPの疫学、(iv)介入の対象となる組織やシステム、(v)最も効果的な介入法など。
本稿では、これらの不確実な点を明らかにするために、(i)回旋腱板の機能、(ii)症状、(iii)病因、(iv)評価と管理、(v)画像診断、(vi)手術に伴う不確実性について焦点を当てる。
運動療法は手術と同等の成功率を示すが、症状の残存や再発がみられる場合があり、完全な回復とは限らない。そのため、病因の解明、評価と管理方法の改善、そして最終的にはこれらの疾患の予防のための継続的な研究が必要である。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27083390,
[quote_source]: and Lewis J. “Rotator cuff related shoulder pain: Assessment, management and uncertainties.” Manual therapy 23, no. (2016): 57-68.