- 2025年10月26日
インフルエンザワクチンはいつ打つ?最適な時期と回数|妊婦・子ども・高齢者の注意点

冬の訪れとともに気になるのが、インフルエンザの流行です。「今年はいつワクチンを打つのが最適?」「子どもや妊婦でも大丈夫?」「打っても感染するって本当?」など、毎年多くの疑問や不安が頭をよぎるのではないでしょうか。
インフルエンザワクチンは感染を100%防ぐものではありませんが、万が一の際の「重症化」を防ぐ、冬の健康を守る大切なお守りです。特に5歳未満のお子さまや65歳以上の方は重症化リスクが高いというデータもあり、適切な知識に基づいた判断が求められます。
この記事では、ワクチンの最適な接種時期や回数、種類による違い、そして特に注意が必要な方のための注意点を詳しく解説します。あなたと大切な家族を守るための、後悔しないワクチン計画を立てましょう。
インフルエンザワクチン接種の4つの基本知識
毎年、冬の訪れとともに気になるのがインフルエンザの流行です。「ワクチンは打った方が良いの?」「副作用が心配」など、多くの疑問や不安をお持ちのことでしょう。
インフルエンザワクチンは、感染を100%防ぐものではありません。しかし、「感染しにくくする」「万が一感染しても重症化を防ぐ」という、冬を健康に乗り切るための大切なお守りのような存在です。
まずはワクチンの基本的な知識を深め、ご自身や大切なご家族の健康を守るための一歩を踏み出しましょう。

ワクチンの種類と特徴:注射(不活化)と点鼻(生)の違い
インフルエンザワクチンには、主に2つの種類があります。それぞれの仕組みや特徴を理解し、ご自身に合ったワクチンを選ぶ際の参考にしてください。
注射(不活化ワクチン)
- ウイルスの感染力を完全になくした(不活化した)成分を使って作られたワクチンです。体内でウイルスが増えることがないため、安全性が高いとされています。日本では長年にわたり広く使用されており、生後6か月の赤ちゃんから接種が可能です。
点鼻(生ワクチン)
- 毒性を非常に弱めた(弱毒化した)ウイルスを使って作られたワクチンです。「フルミスト」という製品名で知られ、鼻の中にスプレーして接種します。ウイルスの主な侵入口である鼻の粘膜で直接免疫を働かせるのが大きな特徴です。
最近、小児を対象とした多くの研究結果をまとめた報告によると、注射と点鼻のワクチンは、インフルエンザ全体に対する有効性はおおむね同程度とされています。
ただし、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ姿を変えるため、その年に流行するウイルスの型によっては、どちらかのワクチンがより高い効果を示す可能性も報告されています。
| 種類 | 一般名 | 接種方法 | 原理 | 対象年齢の目安 | 接種回数の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 注射 | 不活化ワクチン | 皮下注射 | 感染力をなくしたウイルス | 生後6か月から | 13歳未満:2回 13歳以上:1回 |
| 点鼻 | 生ワクチン | 鼻腔内噴霧 | 毒性を弱めたウイルス | 2歳~18歳 | 原則1回 |
どちらのワクチンが適しているかは、年齢や健康状態によっても異なります。接種前に医師とよく相談し、納得のいく選択をすることが大切です。
ワクチンで期待できる効果:発症予防と重症化を防ぐ仕組み
インフルエンザワクチンの接種は、体にウイルスに対する「予行演習」をさせるようなものです。ワクチンを接種すると、体の中でウイルスと戦うための武器である「抗体」が作られます。
この抗体があることで、本物のウイルスが体内に侵入してきたときに、免疫システムが素早く反応し、ウイルスを攻撃して体を守ることができるのです。ワクチンに期待できる主な効果は、次の2つです。
- 発症を予防する効果
- ウイルスに感染しても、症状が出なかったり、軽い風邪のような症状で済んだりする可能性が高まります。
- 重症化を予防する効果
- もし発症してしまっても、高熱が続いたり、肺炎や脳症といった命に関わる重い合併症に進んだりするリスクを減らすことが、ワクチン接種の最も重要な目的です。
特にご高齢の方や持病をお持ちの方にとって、この重症化予防は非常に重要です。海外の360万人以上を対象とした大規模な研究では、ワクチン接種を促す公衆衛生メッセージの重要性が検証されています。
また、インフルエンザの重症化は、心筋梗塞や脳卒中といった心臓や血管の病気のリスクを高めることも知られています。ワクチン接種は、こうした深刻な病気を間接的に予防する上でも役立つのです。
ご自身が接種することは、周りのご家族、特に免疫力の弱い小さなお子さまやご高齢の方へ感染を広げないという、社会的な役割も担っています。
主な副反応と対処法:接種後の腫れ・痛み・発熱
ワクチンを接種した後に、一時的な体の変化が見られることがあります。これは「副反応」と呼ばれ、ワクチンが体内で正常に働き、免疫を作ろうとしている証拠でもあります。過度に心配せず、落ち着いて対処しましょう。
【よくみられる副反応】
- 接種した場所の症状
- 赤み、腫れ、痛み、かゆみなど
- 全身の症状
- 発熱、頭痛、だるさ(倦怠感)、関節痛など
これらの症状は、ほとんどの場合、接種後2~3日以内に自然に軽快しますので、まずは安静に過ごすことが大切です。
【ご自宅でできる対処法】
- 腫れや痛みが気になる場合
- 清潔な濡れタオルや、タオルで包んだ保冷剤などで接種部位を冷やすと、症状が和らぐことがあります。接種部位を強くこすったり、揉んだりすることは避けてください。
- 発熱や頭痛がつらい場合
- まずは水分を十分に補給し、安静に過ごしましょう。症状が我慢できない場合は、市販の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)が使用できることもありますが、念のため医師や薬剤師にご相談ください。
【注意すべき副反応:アナフィラキシー】 ごくまれですが、接種後すぐに重いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こることがあります。急なじんましん、息苦しさ、血圧の低下などが特徴的な症状です。
多くは接種後30分以内に起こるため、接種後はしばらく医療機関内で安静にして様子を見ることが推奨されています。
ワクチンを打っても感染する理由と症状の軽減効果
「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった」という話を聞き、接種をためらう方もいるかもしれません。ワクチンを接種しても感染することがあるのには、いくつかの理由があります。
- 理由1:ワクチンの効果は100%ではないから
- ワクチンは、ウイルスが体に入るのを完全に防ぐものではなく、「発症」や「重症化」のリスクをできるだけ下げるためのものです。
- 理由2:流行するウイルスの型が予測と違うことがあるから
- インフルエンザウイルスは少しずつ姿を変える(変異する)特徴があります。ワクチンはその年に流行する型を予測して作られますが、予測と少し違う型のウイルスが流行した場合、ワクチンの効果が下がることがあります。
- 理由3:免疫ができる前にウイルスに感染してしまうから
- ワクチン接種後、ウイルスと十分に戦える抗体ができるまでには、約2週間かかります。この期間にウイルスに感染すると、残念ながら発症してしまうことがあります。
しかし、ワクチン接種は決して無駄ではありません。たとえ感染してしまっても、ワクチンを接種していた人は、接種していなかった人に比べて症状が軽く済む傾向があります。
高熱が出にくかったり、回復までの期間が短くなったり、そして何よりも「重症化」のリスクを大幅に下げることが期待できるのです。ワクチン接種の最大の目的は、この「重症化予防」にあることをぜひ知っておいてください。
インフルエンザワクチン接種計画の4つのポイント
インフルエンザの流行期を安心して過ごすためには、事前の計画が何よりも大切です。流行が本格化してから慌てて医療機関を探すことのないよう、あらかじめ「いつ」「何回」「いくらで」接種するのかを把握しておきましょう。
ご自身と大切なご家族を感染症から守るための、計画的なワクチン接種について4つの重要なポイントを具体的に解説します。

最適な接種時期:10月から12月中旬が推奨される理由
ワクチンの効果を最大限に活かすには、接種するタイミングが非常に重要です。一般的に、10月から、遅くとも12月中旬までには接種を終えることが強く推奨されます。これには明確な理由があります。
流行のピークに備えるため
日本のインフルエンザは、例年1月上旬から3月にかけて流行のピークを迎えます。特に重症化しやすい方を守るためには、本格的な流行が始まる前に、万全の準備を整えておく必要があります。免疫ができるまでに時間が必要なため
ワクチンを接種してから、ウイルスと戦うための「抗体」が体内で十分に作られるまでには、約2週間かかります。流行が始まってからでは間に合わない可能性があるため、余裕を持った接種が大切です。効果の持続期間を考慮するため
ワクチンの効果は、接種後およそ5か月間持続すると考えられています。10月~11月頃に接種すれば、流行のピークである1月~3月をしっかりとカバーできます。
中国で行われた大規模な調査では、季節性インフルエンザによる負担は、5歳未満のお子さまや65歳以上の高齢者で特に大きいことが示されています。お子さまは入院に至るケースが多く、ご高齢の方は命に関わるリスクが高まります。
さらに、インフルエンザは単なる風邪とは異なり、心筋梗塞や脳卒中といった心臓や血管の病気のリスクを高めることも知られています。適切な時期のワクチン接種は、これらの深刻な病気を間接的に防ぐ上でも非常に重要なのです。
年齢別の推奨接種回数:13歳未満は2回接種が基本
インフルエンザワクチンの接種回数は、年齢によって異なります。これは、体の免疫システムが年齢によって反応の仕方が違うためです。
13歳未満のお子さま
原則として2回の接種が必要です。
子どもは大人と比べて、1回の接種だけではウイルスと戦うための十分な免疫を獲得しにくいことがわかっています。1回目の接種で免疫の基礎を作り、2回目の接種でその力を確実なものにするイメージです。13歳以上の方
1回の接種が基本となります。
これまでのインフルエンザへの感染歴や予防接種の経験から、多くの場合、1回の接種で流行シーズンを乗り切るための十分な免疫が期待できます。
| 対象年齢 | 推奨接種回数 | 接種間隔の目安 |
|---|---|---|
| 6か月以上13歳未満 | 2回 | おおよそ2~4週間あける |
| 13歳以上 | 1回 | – |
研究データを見ても、特に5歳未満のお子さまはインフルエンザによる入院率が高いことが報告されており、その負担の大きさは明らかです。大切なお子さまの体を守るためにも、2回の接種を適切な間隔で完了させることが極めて重要です。
接種費用の目安と市区町村の公費助成の活用
インフルエンザワクチンの接種は、病気の治療ではないため健康保険が適用されず、「自由診療」となります。そのため、費用は医療機関ごとに異なり、注射は1回あたり4,000円から5,000円程度、点鼻は1回あたり8,000円から9,000円程度一般的な目安です。
しかし、経済的な負担を軽減するための公的な制度があります。お住まいの市区町村によっては、費用の一部を助成する「公費助成」が利用できるのです。
【公費助成の主な対象者】
- 65歳以上の高齢者(例えば、当院のある三田市では1500円が自己負担)
- 60歳から64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に重い障害がある方など
- 子ども(乳幼児・小児)※自治体によって対象年齢や助成内容は異なります
公費助成を利用することで、自己負担額が無料になったり、大幅に安くなったりします。ご自身が対象かどうかは、お住まいの市区町村のウェブサイトや広報誌で確認できますので、ぜひ調べてみてください。
海外の360万人以上を対象とした大規模な研究でも、こうした公的な支援や医療機関からの適切な情報提供が、接種率の向上に重要であることが示唆されています。信頼できる情報に基づいた行動が、ご自身の健康を守る第一歩となるのです。
他のワクチンとの同時接種:新型コロナワクチンとの接種間隔
「他のワクチンを打ったばかりだけど大丈夫?」というご質問をよくいただきます。特に新型コロナワクチンとの関係は気になるところでしょう。
現在、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、接種間隔をあける必要はなく、同じ日に接種すること(同時接種)が可能です。多くの研究から安全性が確認されており、通院の負担を減らせるというメリットもあります。
同時接種の場合、一般的には左右の腕に一本ずつ注射します。また、高齢者向けの肺炎球菌ワクチンなど、他の多くのワクチンとも同時接種が原則として可能です。
【他のワクチンとの接種間隔】
- 新型コロナワクチン
同時接種が可能です。間隔をあける必要はありません。 - 肺炎球菌ワクチンなど(不活化ワクチン)
同時接種が可能です。
特に高齢者の方にとって、冬はインフルエンザだけでなく肺炎のリスクも高まる季節です。両方のワクチンを接種しておくことは、重症化を防ぐために非常に合理的と言えます。
ただし、最終的な接種の判断は、当日の体調なども含めて医師が行います。複数のワクチン接種を検討している場合は、必ず事前に医師へ相談し、不安な点は遠慮なく質問してください。
特に注意が必要な3つの対象者別ワクチン接種ガイド
インフルエンザワクチンは、冬の健康を守るための重要な備えです。しかし、体の状態によっては、接種の際に特に配慮が必要な方がいらっしゃいます。
ご自身の体のこと、そして大切なご家族のことを考え、それぞれの状況に応じたワクチンの重要性や注意点を正しく理解しましょう。不安な点は、接種前の問診で遠慮なく医師にご相談ください。



妊婦・授乳中の方:接種の安全性と赤ちゃんへの抗体移行
妊娠中にインフルエンザに感染すると、肺炎などを合併し重症化するリスクが通常より高まることがわかっています。そのため、妊婦さんご自身の体を守るために、ワクチン接種が強く推奨されています。
日本で広く使われている注射タイプの「不活化ワクチン」は、ウイルスの感染能力を完全になくした成分から作られています。体内でウイルスが増えることがないため、妊娠中のどの時期に接種しても、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすことはないと考えられています。
一方で、鼻からスプレーするタイプの「生ワクチン」は、毒性を弱めたウイルスを使用するため、妊娠中の接種は原則として行いません。
【妊婦さんのワクチン接種がもたらす2つの大きなメリット】
- お母さん自身の重症化を防ぐ
高熱や肺炎といった、母体に大きな負担がかかる合併症のリスクを減らします。 - 生まれてくる赤ちゃんを守る
お母さんの体で作られたインフルエンザに対する抗体は、胎盤を通じて赤ちゃんへと届けられます。これにより、まだ自分でワクチンを接種できない生後6か月未満の赤ちゃんを、インフルエンザ感染から守る効果が期待できるのです。
また、授乳中の方も不活化ワクチンの接種に問題はありません。ワクチン成分が母乳に移行して赤ちゃんに影響を与えることはなく、安全に接種できます。お母さんが健康でいることが、赤ちゃんにとって何よりも大切です。
子ども(乳幼児・小児)と高齢者:重症化リスクと接種の重要性
インフルエンザは、特に免疫機能が未熟な小さなお子さまと、加齢に伴い免疫機能が低下するご高齢の方にとって、特に警戒すべき感染症です。
中国で10年間にわたる季節性インフルエンザのデータを分析した大規模な研究では、その負担が年齢によって大きく異なることが示されました。
- 5歳未満のお子さま
入院に至る割合が全年齢層で最も高い。 - 65歳以上の高齢者
インフルエンザが原因で命を落とすリスクが最も高い。
この結果が示すように、ワクチンによる予防は、これらの世代にとって極めて重要です。
【お子さまのワクチン接種】 子どもは大人に比べ、1回の接種では十分な免疫を獲得しにくいことが知られています。そのため、13歳未満のお子さまは、免疫を確実なものにするために2回接種が基本となります。インフルエンザは、時に脳症などの深刻な合併症を引き起こすため、ワクチンでしっかりと体を守ってあげることが大切です。
【高齢者のワクチン接種】 ご高齢の方は、インフルエンザが引き金となり、肺炎を併発したり、もともとある心臓病や呼吸器の病気が悪化したりする危険性が高まります。
また、インフルエンザに一度かかると、回復後も体力や食欲がなかなか元に戻らず、日常生活の質(QOL)が著しく低下してしまうことも少なくありません。ワクチン接種は、こうした重症化や生活の質の低下を防ぐ上で、非常に効果的な手段です。多くの自治体で公費助成制度が利用できますので、ぜひご活用ください。
持病(基礎疾患)や卵アレルギーがある方の注意点
特定の持病がある方やアレルギー体質の方は、ワクチン接種の際に慎重な判断が求められます。このような方を「接種要注意者」と呼びますが、これは「接種してはいけない」という意味ではありません。
【接種に特に注意が必要な方(接種要注意者)】
- 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気などの基礎疾患がある方
- 気管支喘息などの呼吸器系の病気がある方
- 過去の予防接種で、接種後2日以内に発熱や発疹などが見られた方
- 免疫の働きに異常がある、またはその可能性がある方
上記に当てはまる方は、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高いため、ワクチン接種によるメリットは非常に大きいと考えられます。ただし、接種の可否は、必ずかかりつけの医師が当日の体調も含めて総合的に判断します。
【卵アレルギーがある方へ】 インフルエンザワクチンの製造過程では、ごく微量の鶏卵成分が用いられます。しかし、現在のワクチンは精製技術が非常に進歩しており、アレルギーの原因となる卵のタンパク質はほとんど除去されています。
そのため、過去に卵を食べてアナフィラキシーのような重いアレルギー症状を起こした経験がなければ、多くの場合で安全に接種が可能です。ただし、安全を期すため、卵アレルギーがある方は、接種前の問診で必ず医師にその旨を詳しくお伝えください。
まとめ
今回は、インフルエンザワクチンの最適な接種時期や回数、対象者別の注意点について詳しく解説しました。
ワクチンの最も大切な役割は、万が一感染してしまっても重症化を防ぐことです。本格的な流行が始まる前の10月から12月中旬までに、13歳未満のお子さまは2回、13歳以上の方は1回の接種を済ませておくことが理想です。
特に重症化のリスクが高いお子さまやご高齢の方、妊娠中の方にとっては、ご自身と周りの大切な人を守るための重要なお守りとなります。ご自身の体調やスケジュールを考慮し、かかりつけ医とよく相談しながら、早めに接種計画を立てて冬に備えましょう。
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